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なぜ私達は中小製造業支援にこだわっているのか

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当社は、中小製造業専門の組織づくり・人材育成を行っている会社です。

少しスケールの大きなタイトルにしてしまいましたが、当社が中小製造業をご支援している理由について、ご紹介していきたいと思います。

理由その1:いい人が多いから

前提として、私が15年以上製造業に従事してきたという背景があるのですが、当時の同僚、協力会社の町工場の社長、お客様、どの点で見ても、仕事に真剣に向き合い、真面目に誠実に働いている方が多くいらっしゃいました。

他の業界にももちろん素敵な方が多くいらっしゃるとは思うのですが、この仕事を始めてみて、一層製造業の方の魅力に気づくことが多いです。

人材育成と言っていても、やはりご本人の素直さが何よりも成長の度合いに影響を与えます。当社でご支援させていただくと、例えば研修を受けていただいても「まずは言われたとおりにやってみよう」と実践に移していただける方が非常に多く、その結果、成長のスピードも皆さま、目覚ましいものがあります。

私自身は、国の出先機関や商工会議所などでもセミナーなどをやらせて頂く機会も多いのですが、そういった場所ですと、やはりどこかハスに構えていたり、情報収集してやるよという態度で参加される方も多いなと感じることもあるのですが、当社のお客様に限って言えばそのような空気になることはほとんどなく、真っ直ぐに聞いてくださり、実行にも移してくださるケースが非常に多いです。

以前も書きましたが、本来素直で真面目な素晴らしい特性があるのに、教育の機会を得ないことから、日々何となくつまらなく働いたり、自分には学がないしどうせ…という働き方になってしまい、せっかくの良さが花開かない状態を打開したいと強く感じています。

こちらも以前にも書きましたが、私自身も、定時制高校に5年通い、そのまま溶接工として働き、どこか自分はたくさん稼いだり大きな仕事をしたりという人生ではないんだろうなと諦めていました。仕事がつまらなくて転職しようとしても、学歴・キャリアから今の仕事以上の給与がもらえる会社も当時はなく、奴隷のような気持ちで働いていたこともありました。

私の場合は、学歴の低さを何か資格で下駄を履かせたいという思いもあり、中小企業診断士の資格取得を目指しましたが、資格取得が云々よりも、「ビジネスに正解が有ったのか…」という驚きのほうが大きかったです。やり方さえ知ることができれば、もっと出来ることがあるし、出来ることがあると、もっと仕事は楽しくなります。

そういった経験を多くの方にしてもらいたいなと、私は考えています。

今後、会社が大きくなった際には、すべての中小企業に…という目線も持つかもしれませんが、現時点では今身近に感じていて、教育のチャンスが有ればより輝ける可能性のある中小製造業の方々とお付き合いをしていきたいなと考えています。

理由その2:知っているから

コンサルティングという仕事は、極論、口だけ出しているような仕事です。私は経営のセオリーみたいなものはある程度お伝えできたとしても、他の業界への真なるアドバイスはできないなと思っています。

各業界には業界の特性や習慣があり、本質的に会社や組織を良くしていこうと思ったら、案外そういった業界特性みたいなものは大きく関係してくる場合が多いです。

というのもありますし、私個人としては、よく知りもしないのにあれこれ言うことに抵抗があります。

当社は製造子会社も運営しており、アルミの切削加工を行っております。これも、自分で製造業を経営をしたことがないのに、ヨソの会社にあれこれ言えるわけないという思いで運営を始めました。

また、当社も現在20名弱の従業員がおりますが、経営者として人を雇って、管理教育していくというのも、単なる上司とは責任が違います。組織でどんな問題が起きるのか、何が難しいのかということも、肌感覚で理解できる環境です。

もちろん、会社それぞれに文化や歴史、背景があるので、完全に同じ経験をしているわけではありません。業種を絞ってご支援をすることで、製造業のお客様が、どんなことに困っているのか、どういうときにエラーが起こるのかといった情報が蓄積されていきます。中小製造業にフォーカスすることで、お客様の課題に対して、どんどん解像度が高まっていくというメリットもあります。

理由その3:情報がなくて無理ゲーだから

たとえば、製造業の社長さんが、「さぁ、人材育成やるぞー!」と言って始めたとしても、製造業の組織づくりという切り口で情報提供しているサイトや動画、もっというと、そもそもそんなことをやっている会社があまりないんです…。

製造業は、丸の内の商社みたいな会社とはやるべきことが当然、全然違います。

せっかくやる気になっても、何から手を付けるべきなのか、全く情報がないと、私自身も思います。

製造業はやはり、寡黙な方が多く、ビジネスモデルの観点からもトップダウンが強いといった様々な特徴があります。(参考過去記事)

にも関わらず、インターネット上には、大企業の組織論や方法論ばかり溢れていて、「実際自社で何をやるべきなのかピンとこないな」と思われたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そういった背景もあり、私達こそ、中小製造業の人材育成をお手伝いするべきだという使命感を(勝手に)持っています。

当社はこれまで1500社以上の中小製造業のご支援に携わってきました。ちょっとしたお悩みでも、すぐにどういうことかを理解する自信があります!

何かお悩みを抱えてらっしゃるという中小製造業の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声掛けください!引き続き、よろしくお願いいたします!

ものづくり高収益化コンサルタント 石山 賢

中小製造業にフォーカスした儲かる製造業のつくり方をお教えします。

製造業の高収益化にこだわり、カネ・モノ・ヒトを軸にした、きちんと儲かる仕組みづくりを得意としている。

高校卒業後、自動車のシート溶接の仕事に就くも1年後に景気悪化、派遣切りにあい失業。何気なく選んだ仕事だったが、ものを作り上げていく製造業に面白みを感じていたので、その後も製造業に転職。今度は営業職として勤務し、トップセールスに成長。数回の転職を経て経営管理職まで経験。組織づくり、営業責任者、原価改善、海外展開、外部企業との連携、新製品開発、経営計画作成など、現場から経営まで製造業の一連の流れを経験している。

これまで、1000人以上の製造業の社長さんとの面談の機会を得てきたが、漠然とした不安や、経営の難しさを漏らす社長さんが多いと感じていた。中でも、リーマンショックの影響を受け、やむを得ず廃業する社長さんの廃業への悔しさを直接伺い、こういった想いをする方々を減らせたら…と思ったことが今のビジネスの原点である。

その後、自己研鑽のために経営のプロと認められる国家資格の、中小企業診断士の資格を取得。経営の知識を得ることで、これまでの社長さんのお話や自分の経験と経営知識が結びつき、製造業ならではの経営の難しさと、製造業できちんと利益を出す方法の着想を得た。自分を育ててくれた製造業への恩返しがしたいと思いたち、貯金・顧客ゼロで、勢いで独立。

なんとか会社をよくしたいという思いと、それに答えてくれる社長さんや、社員の方々の協力で、支援先では2年間で売上高180%達成や1年間で原価低減50%を達成など、めざましい成果を実現してきた。

製造業への恩返し、そして、それぞれの会社の持っている、高い技術力や磨いてきた独自性、熱い想いを、きちんとビジネスの根幹である「収益」に変えていくことが自分の使命だと考え、日々奔走している。

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